では、管理職になりたいと思う女性を増やすためには、どうすればいいのでしょうか。
一般的に管理職というと、長時間労働を厭わず私生活を犠牲にして働くようなイメージがあります。しかし、会社と個人の関係性が変化し、男性も若い世代を中心に、このような働き方を好まない人達が多くなっています。
また、出世欲のある人が競争を勝ち抜いて管理職になるようなイメージがあり、「自信にあふれ自立的に行動する」あるいは「積極的に自己主張する」というのが、これまでの管理職像だったかもしれません。このようなイメージの場合、「女性は思いやりがあるもの」という捉え方に反することになり、優秀な女性であっても敬遠してしまう傾向がありました。しかし、今は、見て覚えろタイプの上司より、コーチングで社員を育てるタイプの上司の方が求められる時代になってきました。このようなリーダーシップ・スタイルであれば、女性も違和感を覚えることが少ないでしょう。
つまり、女性活躍推進の観点だけでなく、働き方改革やリーダーシップ・スタイルの変遷などの社会的変化の観点からも、これまでのような管理職は、時代にそぐわなくなってきているということが言えます。男性女性を問わず、仕事とプライベートのバランスがとれた、自分らしいスタイルの管理職を目指せばよいのです。